ぼくの名前は、レオナ。
ここは、どこなんだろう。
気づいたら、ぼくは立ち止まっていた。
いつもは、止まると置いていかれる気がして、
止まれなかったのに。
毎日、ぎゅうぎゅうの電車。
渋滞の道路。
やりたくない仕事。
やらなきゃいけない責任。
大人って、どうしてこんなに忙しいんだろう。
ぼくは、何のために急いでいたんだろう。
そんなこと、考えたこともなかった。
……でも、いまは、風の音が聞こえる。
レオナ。
川の底を見たことがあるかな。
こころを因果の法則から解き放とう — 「水清徹底兮、魚行遅遅」の世界【レオナとナギ①】
