記事一覧

医療・福祉・地域支援(現場)

地震のあとの強い不安の対処法 ─ SOSが出せないときのLINE・24時間相談窓口

2026.07.31

いま、心が動揺しているのは当たり前のことです

先日の地震(2026年7月28日)で、10年前の熊本地震を経験された多くの方が強い緊張や恐怖を感じられたのではないでしょうか。

  • スマホの緊急地震速報の音で心臓がバクバクした

  • ちょっとした振動(トラックの音や風の揺れ)でもビクッとしてしまう

  • ニュースを見ていると、胸が苦しくなる

10年という歳月が流れていても、身体や心は当時の恐怖や大変さを覚えているものです。「もう10年も経つのに、どうしてこんなに動揺してしまうのだろう」と自分を責める必要はまったくありません。これは、あなたの心が「命を守ろう」と必死に反応している正常な防衛本能です。

1. なぜ「過去の記憶」が揺さぶられるのか

大きな経験をした後の心は、普段よりも警戒モードが高くなっています。

  • 身体の警戒アラーム: 脳が「危険が迫っているかもしれない」と過剰に反応し、いつでも逃げ出せるように自律神経が交感神経優位(緊張状態)になります。

  • 情報過多による疲労: 映像やSNSで被害状況を追い続けると、まるで自分が再びその現場にいるかのような心理的負荷(共感性トラウマ)がかかります。

2. 心の波を少しだけ静める「小さなセルフケア」

今すぐできる、心を「いま、ここ」の安全に戻すための簡単なステップです。

  1. 情報から少し距離を置く(デジタルデトックス) テレビやSNSで同じ映像を見続けるのを一度休んでみましょう。必要な防災情報だけを確認したら、画面を閉じても大丈夫です。

  2. 「いま、ここは安全」と身体に教えてあげる 両手で自分の肩や腕を優しくさすったり、足の裏がしっかりと床についている感覚(グラウンディング)を意識してみます。ゆっくりと息を吐き出すだけでも、緊張が和らぎます。

  3. 「いまの気持ち」を否定せずに言葉にする 「怖かったね」「焦るよね」と、自分の感情をそのまま認めてあげてください。

3. 「SOSが出せない」「声を出せない」ときは(24時間・文字の相談窓口)

テレビやニュースでは「つらい時はSOSを出しましょう」と呼びかけられます。 しかし、本当に追い詰められているときほど、「助けて」と言う気力すら湧かないものです。「電話で人に話すのが怖い」「声を出してしゃべる元気がない」という状態は、決してあなたがおかしいわけではありません。

そんなときは、声を出す必要のない「LINEやチャット」を使ったり、24時間いつでもつながる専門の窓口があります。

今すぐどこかに連絡したり、行動を起こしたりしなくても大丈夫です。「もし本当に限界がきたら、こういう場所もあるんだな」と、心の引き出しにそっとしまっておくだけでも構いません。あなたが「少し話してみようかな」と思えたその時に、いつでも開いてみてくださいね。

① 文字で静かに繋がれる「LINE・チャット相談」

声を出さずにメッセージを送るだけで大丈夫です。

② 24時間・夜間休日も受け付けている公的な窓口

不安で夜眠れないときや、一人で抱えきれないときは、24時間対応の電話窓口があります。

  • 熊本県・熊本市 災害・心のケア相談ダイヤル 地震に伴う体調や心の不調、生活の不安について相談を受け付けています(災害発生時には24時間体制や特設ダイヤルが設置されることがあります)。 熊本県:こころの相談窓口一覧

  • 児童相談所 ダイヤル(189 / 24時間・通話料無料) 子どもの安全や、子育て中の限界を感じたとき、24時間いつでもつながる全国共通ダイヤルです。 こども家庭庁:児童相談所虐待対応ダイヤル「189」

  • 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省:0120-0-78310) 子ども本人や保護者が、夜間や休日でも24時間いつでも相談できる窓口です。

  • 警察相談専用電話(#9110 / 24時間受付) 緊急の事件・事故(110番)ではないけれど、身の危険や強い不安、困りごとがある場合の総合相談窓口です(夜間・休日は宿直対応等で24時間受け付けています)。 警視庁:警察相談ダイヤル#9110

思考を少し休めたい方へ

画面の操作に合わせて、深呼吸と「間」を味わう静かなWeb体験「Re:AL(リアル)」をご用意しています。 評価も記録もありません。考えごとから少し離れたいときに、そっと開いてみてください。

➔ 「Re:AL」を体験してみる

関連ページ(サイト内リンク)

関連記事

記事一覧
目次